なぜ、改善しているのに、良くならないのでしょうか。
Webサイトを改善する。LinkedInで情報を発信する。営業活動を行う。新しい施策を試す。
成果を出すために、さまざまな取り組みを行っている。それなのに、期待した成果が得られない。
そんなとき、私たちは次に何をするでしょうか。
「では、次の施策を考えよう」
しかし、本当に必要なのは、次の施策を考えることなのでしょうか。もしかすると、見直すべきなのは施策ではなく、そもそもの問題の捉え方なのかもしれません。
仕事や経営において、成果が出ないとき、私たちは新しい解決策を考えようとします。
例えば、Webサイトからの問い合わせが増えない場合、デザインを変更する、コンテンツを追加する、SEO対策を強化するといった施策を検討します。
営業活動で成果が出なければ、訪問件数を増やす、営業方法を変える、新しい顧客層を開拓するといった対策を考えます。
もちろん、こうした改善活動は重要です。
しかし、どれだけ施策を実行しても成果につながらない場合、もう一度立ち止まって考える必要があります。
それは、「解決しようとしている問題そのものが、本当に正しいのか」ということです。
問題の捉え方が間違っていれば、どれだけ優れた解決策を考えても、期待する成果にはつながりません。
本来、問題解決では、何が起きているのかを捉え、その問題に対して取り組むべき課題を設定し、解決策を考えていきます。
しかし、最初の問題の捉え方がずれていると、その後のプロセスもずれてしまいます。
問題の捉え方が間違っていた場合
問題の捉え方がずれる
↓
課題の設定がずれる
↓
解決策がずれる
↓
施策を実行しても成果が出ない
↓
別の解決策を考える
↓
手戻りの連鎖が起きる
このような状態では、施策を実行するたびに時間や労力が費やされます。
しかし、成果が出ない原因を確認しないまま次の施策に移れば、同じようなことを繰り返してしまう可能性があります。
私は、このような状態を「手戻りの連鎖」として捉えています。
大切なのは、次の解決策を考えることだけではありません。なぜ、これまでの解決策では成果が出なかったのか。その背景まで立ち戻って考えることです。
問題の本質を考えるとき、一般的には原因を深掘りすることが重視されます。
なぜ、その問題が起きているのか。原因は何か。さらに、その原因の背景には何があるのか。
こうした分析は、問題を理解するうえで重要です。
しかし、私は、本質を捉えるということは、原因を深く掘り下げることだけではないと考えています。
目の前に見えている現象や情報、その背景にある状況の中から、本当に捉えるべきものに気づくことも重要なのではないでしょうか。
例えば、Webサイトの問い合わせが増えないという問題があったとします。
アクセス数が少ないのであれば、SEO対策や情報発信の改善が必要かもしれません。
一方、アクセス数は十分にあるのに問い合わせが少ないのであれば、サービス内容が伝わっていないのかもしれません。あるいは、訪問者が求めている情報と、サイトで提供している情報が一致していない可能性もあります。
同じ「問い合わせが増えない」という現象でも、その背景にある状況によって、捉えるべき問題は変わります。
ここで必要なのは、目の前の数字や現象だけに注目するのではなく、その背景にある情報を見渡し、何が重要なのかに気づくことです。
本質を捉えるとは、見えている情報の中から、本当に考えるべきことを見つけ出すことでもある。
私は、この視点が重要だと考えています。
成果が出ないとき、私たちはすぐに「何をすればいいか」を考えがちです。
しかし、その前に確認すべきことがあります。
それは、「そもそも、何が起きているのか」ということです。
目の前の現象を正しく捉えられているのか。見落としている情報はないか。問題だと思っていたことは、本当に解決すべき問題なのか。
こうした問いを通じて、問題の捉え方を見直すことが重要です。
例えば、社員の業務が遅れている場合、単純に仕事のスピードが遅いと考えてよいのでしょうか。
実際には、業務量が多すぎるのかもしれません。優先順位が明確になっていないのかもしれません。必要な情報が共有されていない可能性もあります。
現象だけを見て判断すれば、作業効率を上げるための対策に向かうかもしれません。しかし、背景にある状況に気づけば、取り組むべき課題は変わります。
だからこそ、解決策を考える前に、問題の捉え方を問い直す必要があります。
私は現在、「本質思考」について研究しています。
問題を解決するためには、原因を分析することだけでなく、問題や課題、解決策を考えるそれぞれの段階で、本当に捉えるべきものを認識することが重要ではないかと考えています。
特に注目しているのは、目の前に見えている現象や情報の背景にあるものに、どのように気づき、何を本質として捉えるのかという点です。
まだ研究を深めている段階ですが、企業研修の実務で見えてくる課題や、日々の仕事における問題解決の場面とも結びつけながら、考察を進めています。
改善を続けても成果が出ないとき、必要なのは、必ずしも新しい施策とは限りません。
まずは立ち止まり、問題の捉え方を見直してみる。
「何をすればいいか」を考える前に、「そもそも、何が起きているのか」を問い直す。
これが、私が考える本質思考の出発点です。
皆さんは、改善を続けているのに成果が出ないとき、何を見直していますか?
株式会社ビジクル|問題解決・思考力・マネジメント研修
株式会社ビジクルでは、問題発見力、クリティカルシンキング、ラテラルシンキング、仮説思考、問題解決力など、企業や組織の課題に応じた研修・コンサルティングを提供しています。
目の前の現象だけで判断せず、本当に取り組むべき問題を捉える思考力を高めることは、組織の成果を高めるうえでも重要です。
TEL 0476-37-5788
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