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研修をやったのに、現場が変わらないのはなぜか

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研修を実施したのに、現場が変わらない。

企業研修を行っていると、「研修の満足度は高かったのに、現場では以前とあまり変わっていない」という話を聞くことがあります。

受講者の反応は良かった。アンケートの評価も高かった。研修内容も理解してもらえた。

それなのに、実際の仕事では行動や判断が変わっていない。なぜ、このようなことが起きるのでしょうか。

私は、その原因の一つに、「知識を得ること」と「仕事で使えること」は別であるという点があると考えています。

1.研修で理解したことと、現場で実践できることは違う

研修では、新しい知識や考え方、仕事の進め方を学びます。

例えば、管理職研修で問題解決の方法を学んだとします。

問題の発見方法、原因分析の手法、解決策の考え方などを理解し、演習にも取り組むことで、受講者は問題解決の基本的な知識を身につけることができます。

しかし、実際の職場で同じように実践できるでしょうか。

現場では、教科書どおりの問題が発生するとは限りません。複数の問題が絡み合い、関係者によって意見が異なり、限られた時間の中で判断しなければならないこともあります。

そのような状況では、学んだ手法を知っているだけでは十分ではありません。

実際の状況に応じて、何を問題とするのか、どのような情報が必要なのか、何を基準に判断するのかを考える必要があります。

つまり、知識を理解することと、その知識を使って仕事の判断や行動を変えることには違いがあるのです。

2.研修で学んでも、現場で活用できない理由

研修で学んだことが現場で活用されない背景には、いくつかの要因が考えられます。

�@ 知識の理解で終わっている

研修内容を理解し、知識として覚えることができても、それを実際の仕事でどのように使うのかが明確になっていなければ、行動にはつながりにくくなります。

大切なのは、学んだ知識を実際の業務に置き換えて考えることです。

�A 自分の仕事との接点が見えていない

研修で扱う事例と、受講者が日々直面している仕事の課題が離れていると、学んだ内容を実務に結びつけにくくなります。

自分の職場では、どのような場面で活用できるのか。どの業務に応用できるのか。こうした具体的な接点を考えることが必要です。

�B 考え方や判断の仕方が変わっていない

研修で手法を学んでも、これまでの考え方や判断の仕方が変わらなければ、仕事の進め方も大きくは変わりません。

例えば、問題解決の手法を学んでも、会議で目の前の現象だけを見て、すぐに対策を決めてしまうのであれば、問題の本質を捉えた判断にはつながらない可能性があります。

学んだ手法を使うだけでなく、何を問題とするのか、何を前提に考えるのかという思考そのものを見直すことが重要です。

�C 実践する機会や職場の支援が不足している

研修で学んだことを実際の仕事で試す機会がなければ、知識は定着しにくくなります。

また、上司や周囲の理解が得られない、従来の仕事の進め方を変えにくいといった職場環境も、実践を妨げる要因になります。

研修の効果を高めるためには、研修内容だけでなく、受講後に実践できる環境についても考える必要があります。

3.研修で大切にしたい「問い・思考・判断・実践」

では、研修で学んだことを仕事で活用できるようにするには、何が必要なのでしょうか。

私は、知識を伝えるだけでなく、受講者自身が考え、判断し、実務で使うところまでを意識した研修が重要だと考えています。

そのために、次のような学習の流れを大切にしています。

仕事で活かすための学習プロセス

問いを立てる

↓

考える

↓

話す・意見を交わす

↓

判断する

↓

実務で使う

それぞれの段階には、意味があります。

問いを立てる。
与えられた課題に答えるだけでなく、そもそも何を考えるべきなのかを明確にします。

考える。
学んだ知識や手法を使いながら、問題の背景や原因、解決策を検討します。

話す・意見を交わす。
自分とは異なる視点に触れることで、考え方の幅を広げ、自分の理解を深めます。

判断する。
複数の選択肢を比較し、目的や判断基準に照らして、自分なりの結論を導きます。

実務で使う。
学んだことを実際の仕事に置き換え、具体的な行動につなげます。

このように、研修の中で知識を理解するだけでなく、考え、判断する経験を積むことが重要です。

4.研修の目的は「分かった」ではなく「判断が変わった」

研修の評価では、受講者の満足度や理解度が確認されることがあります。

もちろん、受講者が研修に満足し、内容を理解することは重要です。

しかし、それだけで研修の成果を判断できるでしょうか。

本当に確認したいのは、研修を通じて仕事の進め方や考え方、判断の仕方がどのように変わったかということです。

例えば、管理職研修であれば、次のような変化が考えられます。

  • 部下への指示を出す前に、目的や背景を確認するようになった
  • 会議で結論を急ぐ前に、何が本当の問題なのかを考えるようになった
  • 複数の解決策を比較し、判断基準を明確にして選択するようになった
  • 自分の考えだけでなく、周囲の意見や異なる視点を取り入れるようになった

こうした変化が実際の仕事で生まれているかを確認することが、研修の効果を考えるうえで大切です。

そのためには、研修を実施して終わりにするのではなく、受講後の実践課題や上司との振り返り、一定期間後の確認なども組み合わせることが有効です。

研修の目的は「分かった」ではなく、「仕事で判断が変わり、行動につながった」こと。

私は、そこまでを意識した研修設計が重要だと考えています。

5.研修を現場の変化につなげるために

研修の成果は、研修当日の満足度だけで決まるものではありません。

何を学び、どのように考え、何を判断し、実際の仕事でどう活用するのか。

そして、学んだことを実践できる環境が職場にあるのか。

こうした点を含めて考えることが、研修を現場の変化につなげるために重要です。

株式会社ビジクルでは、企業・自治体向けに、管理職研修、思考力研修、問題解決研修などを提供しています。

知識を伝えるだけでなく、受講者が自ら問いを立て、考え、話し合い、判断することを重視しています。

企業や組織が抱える課題に応じて、研修の目的や内容、実務との接点を考えながら、研修を設計・実施しています。

研修を「受講して終わり」にしない。学んだことが、仕事の判断や行動につながる研修を。

研修のあり方を見直したい企業様、研修を現場の変化につなげたい企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

株式会社ビジクル|企業・自治体向け研修

管理職研修、思考力研修、問題解決研修、意思決定研修など、企業や組織の課題に応じた研修を提供しています。

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